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帆型バックルとベルトの由来(その1)

ベルトの起源は衣類の誕生とともにあり、青銅器時代になるとバックルの原型が誕生していました。 バックルは先史時代からファッションに欠かすことのできないものだったのです。

ベルトの起源は衣類の誕生とともに
早速、前回の投稿で紹介した帆型バックルから見ていきたいとおもうのですが、
その前にベルトの話から入っていったほうが分かりやすいでしょう。
歴史の教科書で見た洞窟画を思い浮かべて頂きたいのですが、人類は毛皮などの衣類を身にまとうようになってから、ひも状のものでそれを体に固定させていた。
身体を守るのために衣類を固定させる役割と同時に装飾の意味もあったようです。
ベルトの起源ですね。

バックルの原型は青銅器時代に誕生
そのひも状の帯(ベルト)が大きく変わるのが、古代紀元前3300年から始まる
青銅器時代です。
この時代になると自由に色々な形の金属を作ることができるようになり、
その技術がベルトにも生かされました。

最初は少し幅の広い帯の片側にフックのようなものをしばり付け、
反対の帯の端の真ん中に穴をあけ、差し込み使っていました。
その後、リング状の金具に針を絡ませ(今でいうとピン棒)、帯の先端に付け、
反対側に穴をあけて、ピンを差し込み固定していたそうです。
帆型(丸)230812_インスタ用
(写真:弊社ダイキャスト製バックル)
ここに今のトップバックル並びに帆型バックルの原型が誕生していたのです。

さらにその後、AC5世紀の古代ローマ時代には、クラスプ(留め金具)等の装飾品にエナメルなどを施すなどして、身に着けるもの全般のおしゃれ度がどんどん上がっていきました。
バックルも同様に装飾品としての役割が高まったことでしょう。

帆型並びにベルトの由来(その1)はここまでです。次回は日本最古のベルト
及びバックルの発展について、お話しします。

(参考文献)
「図説 服装の歴史[普及版]」 上巻
アドルフ・ローゼンベルク、エードゥアルト・ハイク、マックス・ティルケ、飯塚信雄 監修、高橋吉文 土合文夫 訳、国書刊行会
弊社で扱っているバックルの紹介、お問い合わせはこちら。
https://www.maruho-bk.com/index.html?utm_source=blog&utm_medium=jiten&utm_campaign=001

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