【バックル事典】帆型バックル(その3)
帆型の名前の由来を明かしつつ、その表情豊かなおしゃれさんの可能性を探っていきます
そもそも「帆型」とは何の意味?
これまで、ベルトの歴史とともに、バックルの代表的な存在である帆型バックルを紹介してきましたが、そもそも「帆型」とは何かをお話ししていませんでした。
帆型とは「ほがた」と読みます。字の通り「船の帆」です。初期のピンがついた円形のバックルの形状が、幾重にも帆を広げた帆船の帆の形に似ていたことから、そのように呼ばれ始めたというのが通説です。ピンがついているので「ピン付きバックル」とも呼ばれています。
今では形が四角でも三角でも(これは実際めったにありませんが)、ピンが付いているものの多くを帆型と言っています。
男性用、女性用共に一番見かける機会が多いのが帆型ですが、それだけ使いやすいということでしょう。
また、ピンも色々な種類があり、ピンが変わることでその表情が変わってきて、おしゃれの幅を広げてくれます。
中一のバックルでもピンを使うことがよくあるので、ピンの種類については、中一のバックルの話の中で説明していきたいと思います。
ファッションの歴史とともに様々なバックルが誕生
ファッションに欠かせないバックルですが、帆型バックルの他にも様々な種類があります。
大きく分けると次の4種類です。
これまで紹介してきた帆型バックル(ピン付きバックル)、
ベルトバックルの歴史の中で、靴の飾りとして登場した中一バックル(通しバックル)、
バックルの頭のフックあるいはギボシ金具(球状の頭と胴が付いた金属の留め具)をベルトの穴に引っ掛けるトップバックル(これはベルトの歴史の中で、いの一番に使われた仕組みです)、
引っかけバックル(これはベルトの両端にバックルを付け、バックル同士を引っかけるものです)などが代表的です。
他はローラーバックル、中一の変形である中二バックルなどがあります。
代表的なバックルの簡単な特徴
帆型バックル(ピン付バックル)
- ピンをベルトの穴に差し込んで固定するもの
中一バックル(通しバックル)
- バックルの中に心棒があり、右側がサルカン代わりになる。
トップバックル
- バックルの頭のフックあるいはギボシ金具をベルトの穴に引っ掛けるもの
ひっかけバックル
- ベルトの両端にバックルを付け、バックル同士をひっかけるもの
次回は帆型には切っても切れない存在のサルカンと
オメガのお話をしていきます。
弊社で扱っているバックルの紹介、お問い合わせはこちら。
スポンサーサイト